ドルオタ脳内一人会議

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【HiHi Jets】ライブに行った感想【五騎当千】

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去年の2021年11月。HiHi Jetsファンの姉に連れられて、彼らのライブに行きました。
にわかだったものでペンライト操作にもたついたりお馴染みであろう曲がわからなくて勉強してくればよかったな…と感じたりはしましたが、すごく楽しかった。「ああ、ジャニーズだ……」と思いました。
ジャニーズのライブって思い返したら約10年ぶりだったんですよ。多分。勿論各グループで雰囲気は変わりますし、私もたくさんのグループのライブに行ったことがないので「ジャニーズ」と一括りで語れる人間でもないんですけど。でもジャニーズってどのグループでも確実にジャニイムズってものが見えるじゃないですか。“THE”っていう。
この日、HiHi Jetsが私のジャニーズライブ人生の原点回帰をさせてくれたように思います。

最近このライブが映像化されると見かけて、そういえば楽しかったなあと思い返したので今更ながらに感想を書いてみます。


まずシンプルに。「ローラースケートでそんな踊れるもん?」という驚きがありました。
若くて体力があるからとかそんな理由じゃない。あれ履いて踊るって踏ん張りきかないですよね?きっと。随分前にキスマイを見てたときもそう思いましたが、HiHi Jetsはそのローラースケートでの演出が多いように感じました。履いてる時間が長い。
正直なところ彼らのダンスがうまいという印象を持ったことは無かったんですけど(すまん)、あれに関してはうまい下手の問題じゃないと思うんですよ。

ローラースケートを履いたままライブとしての完成度を下げず、アイドルとしての振る舞いも忘れず、尚且つこれこそ強みですよ。と言わんばかりにアピールするってすごく、それはもうすんごく難易度が高いんではないか?って思いながら見たんです。

しかも、これ結構同意してくれる人も多いんじゃないかな?と思うんですが……。ローラースケートとかアクロバットって、案外地味に見えたりしませんか。
本人達の労力には釣り合ってないであろうレベルの見え方になったりする。バク転バク宙なんかは派手ですけど、ローラースケートで坂を昇り降りって目の前ででも見なきゃ下手するとステージの派手さに噛み合わないくらいにしょぼく感じるよなあって思ってたんです。特に会場の上の席から見ていると、坂の“坂感”が無かったりして余計に。

HiHi Jetsのライブではそう見えなかった。ローラースケートでの演出を魅せるところまで持っていけてるからなんだろうなと感じたんです。
ジャニーズお家芸フライングと似てるなと感じたんですけど、フライングも現実的に考えると大変そうなのに、見慣れるとああまたか、くらいに見えてきます。
でもフライング一本で「すごい……」と思わせてくれる人が居ます。例えば……というかこの方しか居ない!はい、堂本光一くんです。光一くんのフライングを見て凄まじいものを感じるのって、光一くんがフライングを極め、それをお客さんに提供できる究極レベルまで高めた状態で披露してくれているからなんじゃないかなと思うんです。綺麗に飛ぶだけじゃああならないですよね。

使う素材(アイテムや演出)を腐らせるのか生かすのかっていうのは、その人の取り組みによっていかようにも変わります(勿論監督さんとか演出家さんの意向とかなんか色々絡み合うんでしょうが)。ローラースケートをいくらでもダサく見せちゃうことも可能だと思うんですよね。
ジャニーズはそうじゃなくても好きじゃない人に馬鹿にされがちな演出をたくさん取り入れるじゃないですか。なんとも言えない謎衣装とか、舞台のストーリーのトチ狂い具合とか、ステージ上での小さい男の子たちの狂乱の水浴びとか。ジャニーズ好きでも大笑いできるくらいのことを大真面目にやってくれてるのがジャニーズタレントさんたちで、我々ファンはいつでも彼らに感謝して全てを享受しています。いや笑ってるけど。ごめん泣くほど笑ってるけど。

ローラースケートを上から義務付けられた演出、という感じを出さず、かつライブの中でのかっこいい演出に仕上げたHiHi Jetsすげえ。と思いました。

そしてライブを通して印象に残ったことがありまして。
それは、彼らの「自分達はもっと上に行く」という意思表示です。

完全に個人的な考えなのですが、アイドルってやっぱりピラミッドだな、と思うんですね。明確にトップがある。
そりゃあ人間は皆オンリーワンですよ!一人一人に個性があって、誰と比較してどうこうって思わなくていい。でもアイドルってフィールドだから。個人で完結する世界じゃないんです。
「トップ争いなんてくだらない。自分達は自分達だけの音楽を自分達なりにやる」って、例えばそう言うアイドルグループが居たとして。その人達が全く売れてなかったら?悲しいけど彼らの言うことは誰も気にも留めないですよね。存在自体知られてない人の言葉は、目や耳に入ったところで売れてねえ奴の負け惜しみにしか感じないと思います。それが例えその人の心からの本心であったとしても。

アイドルになる、なりたい、という人の大半はスターへの憧れが動機にあると思います。BTSみたいになりたい。TWICEみたいになりたい。夢を見るという言葉は今の自分から遠く離れた理想の姿を描いて使われると思うんですけど、アイドルとしての夢の先って、結局「売れなきゃ叶わないやつ」が多いはずです。売ってくれる人達、アイドル本人、ファン(買ってくれる人達)、3柱で支え合わないと成立し得ない場所です。

「トップなんてどうでもいいよ。オンリーワンだよ」
現役でアイドル界に身をおいていてこれを言えるのは、ナンバーワンになった人達だけなんじゃないか。その人達が言うからこそ生まれる説得力があるんだと、そう感じるんです。

理想を追ったり野心を持って活動してくれるアイドルは、応援している側としても非常にありがたい存在です。いや別に自分ランキングとかどうでもいいんで……なんて言ってる人(が居るのかはわからんが)よりも遥かに応援したくなります。
一位になるだとかドームでライブするだとか、全国47都道府県制覇だとか、形はその人によって違うでしょう。そこはなんでもいいんですよ。他所から見て大きかろうが小さかろうがどうでもいい。

我々はアイドルから提示された夢に、彼ら彼女らを押し上げていくだけです。我々の希望なんぞ関係ない。希望はアイドルにこそ持っていてほしい。それを叶えさせるのがこっち側の人間の務めです。
そうやっていたらいつの間にか踏ん張ってよいしょよいしょと押してたはずの自担の夢の上に乗っかっているんです。乗っけてもらった先で、色んな鮮やかな世界に連れて行ってもらえる。と、そんな風に思います。

この記事を書くにあたり、ライブのタイトルである「五騎当千」とはどのような意味を持つのだろうかと考えてみました。タイトルについてご本人がどこかで言及しているかもしれませんが、ここでは個人的な解釈を失礼しますね。

これ一騎当千から作ったタイトルですよね。

dictionary.goo.ne.jp

一人の騎兵が千人の敵を相手にできる意から、ずば抜けて強い勇者のこと。転じて、学識・経験・手腕などが人並みすぐれた実力者。


これですよ。わかりますよね。伝わります、彼らの「俺らまだまだこんなもんじゃねえ」感
一人で千人力。自分達は五人居て、全員がその千人力の実力者である。という、ある意味とてつもなく傲慢な、だけど痺れるような主張。若い彼らが使うからこそかっこいい気がする。
また違う面から読むと、一人では無理かもしれない。だけど、五人居れば成し遂げられる。という、自信と信頼の証かのような暖かいタイトルだと感じました。


HiHi Jetsの暫定の目標はデビュー、のちに東京ドームでしょうか?そんなようなことを言っていたような??
なんにせよ彼らはきっと叶えるのだろうと思います。ファンの皆さん、安心して推していきましょう。

熱く語ってしまいましたが、最後に各メンバーの印象を書いて終わりにします。
読んでくださった方ありがとうございました!


・メンバーの印象【髙橋優斗】
序盤の第一印象→中堅演歌歌手。
ライブを見終えて→司会進行。司会役はジャニーズのグループにおいて極めて重要なポジションであり、個人的には司会の人のキャラで結構グループの空気(ファン側から見た色味みたいなもの)が作られると思っている。
髙橋くんはとにかく声を張ってたイメージが残ってる。謎に「でえー------す!!!」の声だけまだ思い出せる。当日はどの程度の力加減で行けばいいのか、どこまでネタを引っ張ればいいのか、そのあたりに緊張具合が表れていて初々しくていいなと思った。村上くんみたいな路線に行ってほしい。


・メンバーの印象井上瑞稀
序盤の印象→優等生故に少し融通が利かず頑固。己にも厳しい。しつけはしっかりされてきました。
ライブを見終えて→綺麗系と可愛い系のミックス?リスっぽい。声が綺麗なので歌で勝負したい。歌唱力はまだ発展途上で伸びしろ半端ない。極めてほしいと強く願う。声が柔和なので女子の歌をソロでカバーしてほしい。うまくなっていく度にオタクの中での伝説を作り出していくタイプだと思う。


・メンバーの印象橋本涼
序盤の印象→赤西仁
ライブを見終えて→全てのアクが根こそぎ抜けた赤西仁。ふわっとしてる。喋りと歌でギャップが一番あった。演者系。自分をどう見せたいかのセルフプロデュースがはっきりしているので見てて安心する。けど悪のオーラが身体から全く出てこない。見せられているキャラとこっちが受ける印象のその差異が不思議な違和感を生んで惹きつけてくる沼タイプ。沼というか湖。

・メンバーの印象【猪狩蒼弥】
序盤の印象→ヤンキーの子ども。
ライブを見終えて→ラップ担当というイメージに加えて、一番なにくそ根性を感じた。一石投じてやろう。という精神が見える。野心のある人は他を引きずることができるので、攻め続けていってほしい。ラップの時の声がとてもいい。絶対もっとうまくなる。言葉の強さを持っているタイプのようなのでここぞという時の演説は彼にやってほしい。

・メンバーの印象作間龍斗
序盤の印象→中年俳優の若かりし頃。
ライブを見終えて→器用型に見える。何に対してもセンスがあってわりとスマートにこなせる平均値の高いタイプっぽい。我が強くなさそうだけど、自分を見せたいっていう意思がパフォーマンスに表れていていいなと思った。スタイルもいい。あとたしか声もいい。バランスがよくグループの支えになってくれそうな緩やかな安定感。